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日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
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個人的に普段から心がけている「怒りで身を滅ぼさない」ための心得その3です。
 
あくまで“自分用”に考えてきた独自の心得ですし、“誰にでも・どんな怒りにでも”通用するものではないと思いますが、参考程度にご覧ください。
 
(項目が多くて長くなりそうなので、何回かに分けて書いています。)
世界や他人に過剰に期待・依存しない
怒りの原因のひとつに「自分の思い通りにいかなかった」「期待を裏切られた」といったことが挙げられると思います。
 
周囲や社会に期待すれば期待した分だけ、その期待が裏切られれば、マイナスの感情が膨れ上がります。
 
しかし、その期待は果たして「何か根拠のある」ものだったのでしょうか?
 
相手の能力限界も考えずに「過剰な期待」をしてはいなかったでしょうか?
 
少し考えれば分かることかと思いますが、誰だって「できないことはできない」のです。
 
英語を習ったことも無い人間に「通訳をやれ」と言っても無理なように、あるいはパソコンが苦手で30分で400字詰め原稿用紙1枚分の文字入力しかできない人間に「1時間以内に30枚分の入力を終えろ」と言っても無理なように…。
 
世の中を見渡してみると、相手のスペックを確認もせずに無茶な要求をし、結果、思い通りの成果が得られずに怒っている人間のなんと多いことかと思います。
 
中には「できないなら努力して“できるように”なるべきだ」という方もいることでしょう。
 
ですが努力は必ずしも報われるものではありませんし、報われたとしても一朝一夕に実現するものではありません
 
「できない」人間に、それでもなお結果を求め続けることは現実的ではありませんし、エネルギーの無駄だと思いませんか?
 
世の中、何でもパーフェクトにこなせる完璧人間などそうそういるものではありませんし、むしろ自分の周りがそんな完璧超人だらけだったら、自分の能力の低さが身に染みて嫌な思いをするのではないでしょうか。
 
完璧な人間がそうそういない以上、この世の中が理不尽思い通りにいかないのは、むしろ「当たり前」のことなのです。
 
完璧でも何でもない未熟な人間たちが、頻繁に失敗や間違いを繰り返しながら動かしているのがこの世の中、ということなのですから…。
 
世の中や周囲の人間に過剰な期待をして「裏切られた」と怒る前に、この世の中や現代に生きる人間が「どういうものなのか」をちゃんと把握しておくべきなのではないでしょうか。
 
「こういう世の中であって欲しい」「こういうことをして欲しい」と頭の中でどれだけ願ったところで、そんな願いをすぐに叶えてくれる“魔法使い”は存在しません。
 
もしも本気で叶えたい希望があるなら、夢や理想に目をくもらせて世の中を過大評価したりせずに、現実を直視し、「問題点」を洗い出し、その問題を解決する方法を考察→実行していかなければいけません。
 
そもそも周囲に「期待」するということは、自分がそれだけ周囲の能力を「上」だと見積もっている、ということです。
 
口では怒って相手を罵倒するくせに、実は無意識に相手を過大評価している……だとしたら、よく分からない矛盾が生じている気がします。
 
怒らずに問題解決する能力を身につけよう
自分は他の人に比べて怒りの沸点が高い(滅多に怒らない)方だと思うのですが、その理由を考えてみた時、思い当たるものが1つあります。
 
それは自分が「怒りという感情を爆発させる」ことより、「怒りの原因となった“問題”を解決する」方を優先しているからです。
 
「怒り」というものには当然、原因や理由が存在します。
 
けれど、その原因や理由に対して「怒った」ところで、果たして問題は解決するでしょうか?
 
感情を爆発させれば、怒りの原因となった相手がこちらの言い分を聞いてくれるでしょうか?
 
それとも周りにいる誰かが問題解決のために動いてくれるでしょうか?
 
もちろん現実には、それで事態が動くケースも無いわけではありません
 
しかし100%それで解決するかと言えば答えはNOですし、自分の社会的評価が下がるリスクもあります。
 
それに、相手や状況によっては、逆に事態が自分が望まない方向へ動いてしまう危険もあります。
 
そんな諸々の事情を考えると、どうしても「どんな能力を持っているかも分からない他人に期待するより、自分で解決策を練った方が手っ取り早くて安心だな」と思ってしまうのです。
 
怒りには「爆発させることによって溜め込んだストレスを一度スッキリさせる」という効能もあるのかも知れません。
 
でも一時的に感情がスッキリしたところで、問題が解決していなければ新たなストレスが発生しかねません。
 
自分は目先の感情より実利を優先するシビアなタイプの人間ですので、怒りを感じるよりも先に「これを解決するにはどうしたらいいだろう」ということに頭が行ってしまい「怒っている暇もエネルギーも無い」のです。
 
そもそも怒りに心を囚われてしまうと、目がくもり、思考が鈍って、真っ当な解決策が思いつけなくなります。
 
冷静にものを考えられていれば思いつけたはずの解決策を、怒りによって時間とエネルギーを無駄に消費していたせいで見出せなかったとしたら、それは人生においてマイナスでしかない気がしてならないのです。
 
もちろん、問題を解決するには、それ相応の能力が要ります。
 
そもそも「何が問題なのか」を見つける視点さえ、ある程度脳を鍛えていなければ得られないものかと思います。
 
ですが「周囲に完璧な人間なんてそうそういない、あてにならない世の中」で生き抜いていこうとするなら、問題解決能力を磨くことは必須だと思うのです。
 
どんなに文明が進歩しても、この世が理不尽で弱肉強食な世の中であることに変わりはありません。
 
以前このブログの記事にも書きましたが「いざという時に周囲をアテにしないで自分で解決できる」ようにしておかなければ、あっさり命さえ失いかねないと思うのです。
 
関連記事>いざと言う時に他人頼みだと普通に命が危ないと思うんだ


関連記事>怒りの感情のコントロール方法(その1)(その2)
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