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日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
小学生の頃、自転車に乗っていて、踏切の中に取り残されたことがあります。
 
「踏切を横断する時は直前で一時停止し、向こう側に車1台分の空きスペースができてから横断する」という、自動車教習でなら必ず習う交通ルールを、当時知るべくもなかった小学生の自分は、空きスペースも何も考えず、前の自転車に続いてすぐ踏切に進入してしまったため、踏切の信号音が鳴りだしても、混雑していた道で前にも後ろにも進むことができず、遮断機の間に閉じ込められてしまったのでした。
 
自分はその時、まずは後ろ側に下がろうとしました。
(たぶん、後ろ側の遮断機の方が近かったのだと思います。)
 
しかし、そこには小学生くらいの知らない子たちが、自転車で集団になって固まっていて、こちらが明らかに踏切に閉じ込められかけて必死に後ろに下がろうとしているのに、道を開けたり下がろうとしてくれるどころか、一切動いてくれませんでした。
 
そうこうしているうちにも遮断機はどんどん降りていき…
 
自分は後ろの自転車集団の子たちの態度から「これは行けそうもない」と判断すると、前の遮断機へ目を向けました。
遮断機の“向こう側”は普通に車が流れていますので、さっきまでは前方を塞いでいた自転車も、いつの間にかいなくなってスペースが空いていました。
 
なので自分はとっさに自分の自転車をナナメに倒し、遮断機の下を潜り抜けて踏切の向こう側へ脱出しました。
 
忘れもしない、自分が幼少期に生命の危険をほんのり感じた幾つかの出来事のうちの一つです。
 
この経験を経て、身に染みて感じたことが一つあります。
 
それは「自分が生命の危機に瀕して助けを求めても、その時その場にいる人間に“人を助ける能力と意思”があるとは限らない」という事実です。
 
実際、自分が踏切に閉じ込められたあの時、助けてくれようとする人も、声をかけてくれる人もいませんでした。
遮断機の後ろにいた小学生の集団は、こちらが必死に下がろうとしているにも関わらず、動いてすらくれませんでした。
 
もっとも、あの時、自分もパニックになっていて、ただ無言で必死に自転車を後ろに下げようとしていただけなので、「どいて!」の一言でも言えていれば何かが違ったのかも知れません。
ただ、その言葉を発していたとしても、あの時のあの小学生集団に、あの混雑した道で、“声をかけあって一人一人が少しずつ後ろに下がっていき、自転車1台分のスペースを何とか空ける”ということが可能だったかどうか…それは正直、分かりません。
 
結局あの時、自分を助けたのは自分自身のとっさの判断力だけでした。
もしもあの時、それすら働かなかったとしたら…そして、それでも誰一人助けてくれていなかったとしたら…ひょっとして自分は、今こうして生きていられなかったかも知れません。
 
事故にしろ災害にしろ、生命の危機を伴うようなピンチに陥る可能性は、誰にでもあります。
そんな時、無意識に「周りに助けを求めればいい」「誰かが助けてくれる」と思っていないでしょうか?
 
でも、考えてみてください。
“誰かを助ける”ためには、それなりの思考力・判断力・行動力・体力・その他諸々の能力(そして「助けよう」という意思)が必要で、その時偶然その場に居合わせた人に、それが備わっているとは限らないのです。
(あるいは、あまりにひどい事故や災害の時には、皆が皆、自分自身が助かるのに必死で、他人を助けている余裕がない可能性もあります。)
 
誰かに助けを求めること自体は、きっと間違ってはいません。
どんなに頑張っても自分の能力だけではどうにもならないことはありますし、そんな時に他人の力を借りるのは仕方のないことだと思います。
 
ただ「ピンチになっても誰かに助けてもらえばいいや」と何も考えずボンヤリと生きていて、いざピンチになった時、たまたま周りにいるのが、そんな”助ける力の無い”人たちだったら…。あるいは、そもそも周りに誰もいなかったとしたら…。
 
そう考えると“いざと言う時”最後の最後に本当に頼りになるのは、結局は自分自身の力なのかも知れません。
 
ですから、いつか来るかも知れない、そんな“いざという時”のために、常日頃から知識を蓄え、判断力を養っておくに越したことはありません
現代社会では「いざという時のサバイバル術」を普通にテレビで特集してくれることもありますし、インターネットという便利なものもあります。
 
何より、その手の「いざという時のための知識」に出会った時、「自分には関係ないからいいや」とスルーするのでなく、頭の隅の方にでも何となく記憶しておくことが重要だと思うのです。
「あの時のあの知識、ちゃんと覚えておけば良かった」と、“いざという時”になってから後悔したところで、どうにもならないのですから…。 
 
ちなみに、小学生だった当時の自分は知らなかった、踏切内に閉じ込められて出られない場合の対処法ですが…
 
まずは、踏切脇にある緊急用のボタン(非常ボタン?…正式名称はよく分かりません…。)を探して押してください。
(と言うか、よく使う踏切なら、緊急ボタンの位置(や有無)を予めチェックしておいた方が良いと思います。)
 
緊急ボタンが無い場合は、なるべく安全な場所に移動し、上着などの大きめの布(無ければ手)を大きく振るなど、できる限り運転士の方に気付かれやすいように行動してください。
 
ちなみにこの種の緊急用ボタンは、踏切だけでなく、駅のホームにも設置してあることがあります。
(駅のホームから人や物が落下して、近くに駅員さんがいない時用かと思われます。)
 
あと念のため書いておきますが、もちろんこれらの緊急ボタンは非常時以外には決して押してはいけません。
電車の運行に支障が出ますし、威力業務妨害で逮捕される例もあるらしいですから。
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津籠睦月(つごもりむつき)
【職業】
社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
【趣味】
小説・HP制作、読書、猫と遊ぶこと。
【好きな小説ジャンル】
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
【備考】
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。
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