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日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
勝ち馬に乗る」という言葉があります。
 
いかにも「勝てそう」な、「勢いのあるもの」「優勢なもの」に乗っかって、自分も勝利を得ようとするムーブのことです。
 
実際、ネットの世界では「今まさに人気のもの」「話題のもの」について言及すれば、それだけで数字が伸びたりしますよね?
 
なにかと「数値至上主義」な現代、そうやって労せず成果(数値)を得ようとする人が多いのも「時代」なのかも知れません。
 
でも皆さん、乗ってしまったその「馬」の「本性」を、ちゃんと見極められていますか?
 
その馬の「行き先」も確かめず、安易に乗っかってしまってはいませんか?
 
たとえ「ヤバい馬」でも「危なくなったら降りればいい」なんて、簡単に考えてはいませんか?
 
ですが「デジタルタトゥー」という言葉がある通り、ネットで発信した情報は、投稿者本人がいくら削除したところで、どこかしらにコピーやスクショされて残ってしまっているものです。
 
そしてそれは、後々思わぬタイミングで掘り返され、思わぬダメージを生みます。
 
(問題を起こした有名人がよく過去を掘り返されて「伏線回収」だの何だのと言われていますよね…。)
 
皆さん、その辺りのことを深く考えずに、ただ「勢いのあるもの」に喰いついてはいませんか?
 
でも「勢いのあるもの=正しい」というわけではないのが、この世の中です。
 
自分の知っている一番ヤバいケース(確か初めて知ったのは「映像の世紀」だった気がしますが、番組名をメモしておかなかったため確信はありません)を挙げると…
 
かつて「ウラン」が発見された際、人々はこの新しく珍しいモノをもてはやし、こぞって「商品」に取り入れていました。
 
知っての通り、ウランは人体に有害な放射性物質です。
 
ですが当時はその危険性が人々に知られてはおらず、むしろ「エネルギーを秘めた未知の物質」として魅力的にさえ捉えられていたのです。
 
ウランを「奇跡のクリーム」として化粧品に取り入れたり、石鹸や軟膏に取り入れたり…
 
紫外線で照らすと光ることに注目され、ウランを着色料に取り入れた「ウランガラス」が食器に使われたり…
 
現代人からすればゾッとする、恐ろしい「流行」ですよね。
 
「流行」や「人気」というものは往々にして、そのものの「本質」や「本性」を知らないまま広まるものなのです。
 
人間にとって害のあるモノを「人気だから」「今、勢いがあるから」というそれだけで世に広めて、後にその「本質」が発覚したら…
 
考えるだけでも恐ろしいと思いませんか?
 
広めた当人は「手のひら返しをしておけば大丈夫」と思っているかも知れませんが…
 
ネットでの発言は、覚えている人は覚えているものですし、コピーやスクショを取っているものです(そしてふとしたタイミングで「あいつ前に○○って言ってたじゃん」と言ってくるものです)
 
(ちなみに自分も、気に入った発言や気になった発言はスクショして保存しておくタイプです。)
 
何より「勝ち負け」以前の問題で…
 
乗ったその「勝ち馬」が、まんま「地獄への片道切符」である可能性すらあるのです。
 
たとえば「フランス革命」も「ナチスによる支配」も、当時の人々の「熱狂」が生んだものです。
 
ですが、勢いのままに勝ち進んで得られたものは、ギロチンによる恐怖政治と世界大戦でしたよね?
 
今の時代は「アテンション・エコノミー(目立ったもの勝ちな経済)」と呼ばれています。
 
誰も彼もが数字を求めて「勢い」に乗りたがる時代です。
 
だからこそ、そんな「時代」に不安を覚えるのです。
 
…皆さん、自分の乗ったその馬が、地獄へ通じていないか、ちゃんと考えて乗っていますか?

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【HN(ハンドル・ネーム)】
津籠睦月(つごもりむつき)
【職業】
社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
【趣味】
小説・HP制作、読書、猫と遊ぶこと。
【好きな小説ジャンル】
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
【備考】
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。
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このブログは管理人に時間の余裕がある時にちょこっとずつ更新していく予定ですので、更新やチェックの頻度はおそらく数週間に1回~下手をすると1ヶ月以上の間が空いてしまう可能性も…。
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