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日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
顧客イメージを大切にする「企業」や「フリーランス」なら、特に知っておかないとマズい話なのですが…
 
いわゆる「反AI」と呼ばれる人々のことを、単純に「AI技術に反対する人々」と勘違いしている人って、多いですよね?
 
(そもそも「反AI」という呼び方自体が、そういう誤解に基づいていると思われるのですが…。)
 
そこを勘違いしていると「こんなに便利な技術なのに反対するなんてどうかしている」という論調になってしまうのでしょうが…
 
実は「反AI」と呼ばれている人々は「AI」に反対しているわけではないのです。
 
(ここがややこしくなるので「反AI」という呼び名はやめて欲しいのですが…。)
 
反対しているのは「AIによって人間が蔑ろにされること」「AIによって人間の尊厳が否定されること」なのです。
 
つまり、実は反発されているのは「AI」ではなく「人間」。
 
AIを開発する側の企業理念や姿勢、AIを使う側の倫理観や人間性を問われているのです。
 
…それはそうですよね。
 
だってAIはただ「人間」に指示されたことを行っているだけ。
 
AI自身の意思で詐欺を行ったり、著作権侵害を行ったり、誰かの尊厳を否定したりしているわけではないのですから。
 
いわゆる「反AI」と呼ばれる人々を「AIに反対するなんてどうかしている」という論調で嘲笑する人々は、本当は自分たちこそが反発され否定されているという事実に、気づいていないのです。
 
「イメージ第一」な企業やフリーランスは、ここを誤解していると、とんでもないことになります。
 
「反AI」と呼ばれる人々を「AIへの反対」だと思い込んでいる人々は「AIに反対するなんてとんでもない!AIはこんなに便利なんですよ!使わないなんてもったいない!」という論調で世間を説得しようとするかも知れません。
 
…ですが「AIによる人間性の否定」に反発する人々にとって、それは逆効果――むしろ「煽り」にもなりかねないんですよね…。
 
「AIによる人間性の否定」に反発する人々にとって「AIを過度に推し進める組織・個人」は「人間を否定してAIに全てを委ねようとしている」ように見えます。
 
…それって、イメージ戦略的にかなりマズいことだと思いませんか?
 
ビジネスというものは結局、全て「人間」が相手のものです。
 
その「人間」に対して「お前ら人間なんて価値が無いんだよ。AIで否定してやるぜ」と言っているように見られてしまう――かなり最悪の部類に入る「マイナスイメージ」ですよね?
 
今までAIを使った広告・企画が数々「炎上」してきていますが…それはつまり「そういうこと」なのです。
 
そこの本質に気づかずにAI推進派だ反AIだと争っていても、まるで意味が無いのです。
 
AIが本当の意味で世の中に受け入れられるために必要なのは「人間の尊厳がちゃんと守られること」です。
 
AIを推進したい人々は「AIが世の中に浸透していけば、自然と『反AI』派もいなくなるだろう」と楽観視しているかも知れませんが…
 
今後、AIにより人間の仕事が奪われ、失業者が大量に発生するようなことにでもなれば、むしろ反発は増え、激化するものと思われます。
 
(過激な国だと、暴動が起きてデータセンターが破壊されたりしてもおかしくないのでは…?)
 
…そもそも何より反発されているのは「AIにより人間性が否定されることを恐れ、悲しむ人々」の心情に気づけない・理解できない、その「鈍感さ」に、なのかも知れません。
 
(補足:「AIに反発する理由」は1つだけではないと思われます。他には「AIの弱点や欠点を議論しないまま導入することへの危機感」なども挙げられるかと。←既に起きている事例を挙げるなら「AIに障害が起きると、それに関わる全てのサービスや業務も軒並み停止する」ことなど…。)

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