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日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
世の中を見ていて、よく思うことの1つが「どうして“分けて考えなきゃいけないこと”を“一緒くたにしてしまう”人が多いのだろう」ということです。
 
「ソレとコレとは話が別でしょう」「何でソレとコレを全部ワンセットで考えるんだろう」「分けて考えれば簡単に解決法が探せるのに」――そうツッコミを入れたくなるようなことが、世の中、本当に多い気がするのです。
 
たとえば、一部の“社会的地位のある人間”に見られがちな、他人を見下して、横暴に振る舞ったり、自分の意を無理矢理に通したりする行為……
 
何となく「自分はこんなに偉いんだから・今までにこれだけの功績を上げてきたのだから、何をしても許される」とでも言うような意識が、透けて見える気がするのですが……
 
その人の「築き上げてきた地位」や「過去の功績」と、それで「他人を傷つけたり・ないがしろにして良いのかどうか」は、どう考えても別物ですよね?
 
(そもそも普通に考えて、人間を傷つけたり・ないがしろにする行為自体、許されるものではないですし。)
 
それから「自分の価値観に照らして“間違ったことをしている人間”に対して“容赦なく鉄槌を下す”行為」……
 
昨今のネットの炎上事案のみならず、これまでの人類の歴史においても“正義の名の下に行われた虐殺”“大義を掲げた戦争”など、しばしば繰り返されてきた事柄なわけですが……
 
いつも思うのです。
 
たとえ本当に相手が間違ったことをしていたにせよ、何かしらの“大義”があるにせよ、それが「どんな手段を選んでも良い」という“理由”にはならない、と。
 
過去の歴史を見ても、人間(特に大衆)が他人を私的に裁こうとする時、それはしばしば、その罪に見合わないほどに重く苛烈なものにエスカレートしがちです。
 
しかも、そうした私刑の多くの場合、裁き手は「本当にそこに罪があるのか」「裁きが罪に見合ったものかどうか」を吟味しようとしません。
 
だからしばしば、間違った情報を鵜呑みにして無関係な人間を巻き込んだり、感情だけで暴走して行き過ぎた行為に及んだりするのかも知れません。
 
そこには何となく「罪人相手になら何をしても良い」という意識――そして、そんな“何をしても良い相手”に、「“普通なら許されないようなこと”をして心の憂さを晴らそう」という、薄暗い欲望や嗜虐心があるように思えて、うすら寒くなるのです。 
 
結局のところ、古今東西、人類というものは、常に誰かを叩くための“言い訳”を探していて、いざソレを見つければ、嬉々として相手を攻撃する生き物なのではないか……と、人間という生き物に軽く絶望したくなるほどです。
 
そうして自分が他人に振り下ろしてきた拳や刃が、いずれ自らにも振り下ろされる可能性を、果たしてどれだけの人間が考ているでしょうか。
 
意識しているにせよ無意識にせよ、「ちょっとした間違いを犯した相手にも過剰な罰を与える」という前例を積み上げれば、この社会はどんどん、そういう“不寛容”な方向に変わっていってしまいます。
 
そうして「その不寛容さは、いずれ自分自身の首をも絞める可能性が高い」のです。
 
……これ、少し考えれば分かることだと思うのですが……
 
世の中の多くの人は、よほど楽観的に「自分だけは大丈夫」と思い込んでいるのでしょうか?
 
よほどポジティブに「自分なら、どんな過ちも、うっかりも、誤解を招くような発言もするはずがない」と信じているのでしょうか?
 
それとも、それまでは散々他人を叩いておきながら、いざ自分が過ちを犯して他人に叩かれれば、過去の自分の言動など綺麗サッパリ忘れ去って悲劇の主人公になりきるタイプなのでしょうか。
 
フランス革命の時、王や王妃に振り下ろされたギロチンの刃は、後に革命を起こした側の指導者や市民の首にも振り下ろされました。
 
革命の熱に酔っていた市民たちは、果たしてその時、予想できていたでしょうか?
 
その後に始まる恐怖政治と粛清の嵐を……。
 
歴史上、人が何かに熱狂し、酔いしれると、知らず知らずのうちに地獄を呼び寄せてしまっていることが多い気がします。
 
どんな“理由”や“大義”があろうと、我を忘れて手段を選ばなくなっては駄目なのです。
 
それはこれまでの人類史上、何度も何度も繰り返されてきた過ちであり……それでも尚「きちんと学ばれていない」教訓なのです。
 

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津籠睦月(つごもりむつき)
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