日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
中一だったか中二だったかの夏、部活内でハブられたことがあります。
当時の自分には虐め(いじめ)紛いの嫌がらせをしてくる“天敵”が一人いて、その孤立状態もその天敵の仕業でした。
夏休み中の部活で、学校へはその部活のためだけに行っているのに、誰一人として口をきいてくれず、部活時間をずっと無言で過ごすという苦痛。
しかも、夏休み前までは普通にしゃべっていて、“仲の良い友達”とさえ思っていた相手からも無視されるという、思春期真っただ中の中学生にとっては、かなりキツイ状況でした。
しかし当時から既にある程度人間心理に通じていた自分は、ただ絶望に打ちひしがれるということはありませんでした。
この孤立状態は、一人の人間によって意図的に作り出されたもの。
おそらくは、部活内の全ての人間がそれに賛同しているわけではなく、その“首謀者”が恐くて「ムリヤリ従わされている」人間もいるはず――そう考えたのです。
なので自分は学校の帰り道で“仲の良い友達”と思っていた相手を待ち伏せし、“ハブられる前と全く変わらない態度”で話しかけました。
部活中に無視されたことを責めるでもなく、むしろそのことは一切持ち出さず、以前と同じように好きなマンガの話をしたり、日常の中の他愛もない面白話をして、明るく笑い合いながら一緒に帰りました。
部活中には“天敵”が恐くて話しかけてくれない相手も、その天敵の目の届かない場所で二人きりになれたなら、今まで通り、普通に話してくれるはず……自分はそう推察し、そしてその考えは当たっていたのです。
相手がハブりに加担したことを何も思わないわけではありませんでしたが、それを責めたり怒ったりして関係が壊れてしまうことの方を、自分は恐れました。
そもそも「力の強い人間に逆らえず、友達さえ裏切ってしまう」という人間の弱さを、自分は当時から既にうっすら理解していたので、他の人間ほどにはソレに怒りを覚えなかった、というのもあります。
こうして自分は、部活の中ではハブられているものの、帰り道では友達と一緒という“完全には孤立していない”状態をキープできたのです。
同じようにして一人ずつ、天敵の目の届かないところで“攻略”していった結果、二学期に入るといつの間にか、孤立状態は解消していました。
(攻略の際は1対1というのも結構ポイントなのかな、と思います。ハブりに加担していることに“罪悪感”を持っている相手なら、他の人間の目が無い1対1状態に持ち込めば、わりとしゃべってくれるようになります。…ハブり首謀者の力があまりに強くて“呪縛”が強いと、ちょっと難しいかも分かりませんが。)
むしろ、気づけば逆に、こちらを窮地に陥れたその天敵の方が、周りから孤立しているという状態になっていました。
(これは意図的にやったことではないので、どうしてそうなったのかビミョウによく分かっていないのですが…。)
ハブりというものにもいろいろあり、それぞれ微妙に条件が違っているでしょうから、全てにこの解決法が効くかどうかは分かりません。
ただ、ハブりに加担している人間の中にも、簡単に(?)心を覆せる人がいるのだということを、覚えておくと便利かも知れません。
虐めに加担する人間の誰もが、本気で心の底からこちらを憎いと思って攻撃あるいは無視してくるわけではありません。
力の強い人間に巻き込まれただけだったり、周りから流されただけだったり、(おそらくは)相手をいたぶることで得られる一時の快感や優越感に溺れて正常な判断や思考ができなくなってしまっているだけだったり…
(まぁ、虐めを受ける側からしたら、どんな理由にせよ「ヒドい」ことに変わりはないのですが。)
そんな虐めを受けた時に、きっと一番マズいのは、「悪いのは自分だ」「自分はこんな酷い扱いを受けるほどに価値の無い人間なんだ」と思ってしまうことです。
大した理由も憎しみさえもなく、軽い気持ちでこちらを虐めてくる人間だっているのに、そんなことで死にたい気持ちになるなんて、そんなの自分自身が可哀想過ぎると思いませんか。
世の中には「虐められる側にも問題がある」なんて考えを持つ人間も、まだそれなりにいるのかも分かりませんが、人間が他人に対して抱く感情や評価など、そもそも個人的で相対的なもので、絶対的な評価などではありえません。
「あいつは虐められても仕方のない人間だ」と思う、その根拠自体、一部の人間の自分勝手な好き嫌いによるものかも知れないのに、そんな風に安易に“虐めを正当化”してしまうのは、自分で自分の未来を「生きづらく」しているようなものだと思います。
(そんなセリフを吐いた本人含め“誰だって”虐めの被害者になり得るのがこの世界の現実ですし、子どもの世界のみならず、大人の世界にだってパワハラや〇〇ハラなる「虐め」が横行しているわけですし…。)
そもそも、もし本当に相手に問題があったとしても、その“問題”に虐めで対処しようというのは、やはり問題があり過ぎる気がするのですが…。
<関連記事>
・虐め(いじめ)対処の実例~小学生の時~
・小学校時代の虐め(いじめ)を経て思うこと
当時の自分には虐め(いじめ)紛いの嫌がらせをしてくる“天敵”が一人いて、その孤立状態もその天敵の仕業でした。
夏休み中の部活で、学校へはその部活のためだけに行っているのに、誰一人として口をきいてくれず、部活時間をずっと無言で過ごすという苦痛。
しかも、夏休み前までは普通にしゃべっていて、“仲の良い友達”とさえ思っていた相手からも無視されるという、思春期真っただ中の中学生にとっては、かなりキツイ状況でした。
しかし当時から既にある程度人間心理に通じていた自分は、ただ絶望に打ちひしがれるということはありませんでした。
この孤立状態は、一人の人間によって意図的に作り出されたもの。
おそらくは、部活内の全ての人間がそれに賛同しているわけではなく、その“首謀者”が恐くて「ムリヤリ従わされている」人間もいるはず――そう考えたのです。
なので自分は学校の帰り道で“仲の良い友達”と思っていた相手を待ち伏せし、“ハブられる前と全く変わらない態度”で話しかけました。
部活中に無視されたことを責めるでもなく、むしろそのことは一切持ち出さず、以前と同じように好きなマンガの話をしたり、日常の中の他愛もない面白話をして、明るく笑い合いながら一緒に帰りました。
部活中には“天敵”が恐くて話しかけてくれない相手も、その天敵の目の届かない場所で二人きりになれたなら、今まで通り、普通に話してくれるはず……自分はそう推察し、そしてその考えは当たっていたのです。
相手がハブりに加担したことを何も思わないわけではありませんでしたが、それを責めたり怒ったりして関係が壊れてしまうことの方を、自分は恐れました。
そもそも「力の強い人間に逆らえず、友達さえ裏切ってしまう」という人間の弱さを、自分は当時から既にうっすら理解していたので、他の人間ほどにはソレに怒りを覚えなかった、というのもあります。
こうして自分は、部活の中ではハブられているものの、帰り道では友達と一緒という“完全には孤立していない”状態をキープできたのです。
同じようにして一人ずつ、天敵の目の届かないところで“攻略”していった結果、二学期に入るといつの間にか、孤立状態は解消していました。
(攻略の際は1対1というのも結構ポイントなのかな、と思います。ハブりに加担していることに“罪悪感”を持っている相手なら、他の人間の目が無い1対1状態に持ち込めば、わりとしゃべってくれるようになります。…ハブり首謀者の力があまりに強くて“呪縛”が強いと、ちょっと難しいかも分かりませんが。)
むしろ、気づけば逆に、こちらを窮地に陥れたその天敵の方が、周りから孤立しているという状態になっていました。
(これは意図的にやったことではないので、どうしてそうなったのかビミョウによく分かっていないのですが…。)
ハブりというものにもいろいろあり、それぞれ微妙に条件が違っているでしょうから、全てにこの解決法が効くかどうかは分かりません。
ただ、ハブりに加担している人間の中にも、簡単に(?)心を覆せる人がいるのだということを、覚えておくと便利かも知れません。
虐めに加担する人間の誰もが、本気で心の底からこちらを憎いと思って攻撃あるいは無視してくるわけではありません。
力の強い人間に巻き込まれただけだったり、周りから流されただけだったり、(おそらくは)相手をいたぶることで得られる一時の快感や優越感に溺れて正常な判断や思考ができなくなってしまっているだけだったり…
(まぁ、虐めを受ける側からしたら、どんな理由にせよ「ヒドい」ことに変わりはないのですが。)
そんな虐めを受けた時に、きっと一番マズいのは、「悪いのは自分だ」「自分はこんな酷い扱いを受けるほどに価値の無い人間なんだ」と思ってしまうことです。
大した理由も憎しみさえもなく、軽い気持ちでこちらを虐めてくる人間だっているのに、そんなことで死にたい気持ちになるなんて、そんなの自分自身が可哀想過ぎると思いませんか。
世の中には「虐められる側にも問題がある」なんて考えを持つ人間も、まだそれなりにいるのかも分かりませんが、人間が他人に対して抱く感情や評価など、そもそも個人的で相対的なもので、絶対的な評価などではありえません。
「あいつは虐められても仕方のない人間だ」と思う、その根拠自体、一部の人間の自分勝手な好き嫌いによるものかも知れないのに、そんな風に安易に“虐めを正当化”してしまうのは、自分で自分の未来を「生きづらく」しているようなものだと思います。
(そんなセリフを吐いた本人含め“誰だって”虐めの被害者になり得るのがこの世界の現実ですし、子どもの世界のみならず、大人の世界にだってパワハラや〇〇ハラなる「虐め」が横行しているわけですし…。)
そもそも、もし本当に相手に問題があったとしても、その“問題”に虐めで対処しようというのは、やはり問題があり過ぎる気がするのですが…。
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- 津籠睦月(つごもりむつき)
- 【職業】
- 社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
- 【趣味】
- 小説・HP制作、読書、猫と遊ぶこと。
- 【好きな小説ジャンル】
- ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
- 【備考】
- 漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。
ブログ更新&チェックについて。
このブログは管理人に時間の余裕がある時にちょこっとずつ更新していく予定ですので、更新やチェックの頻度はおそらく数週間に1回~下手をすると1ヶ月以上の間が空いてしまう可能性も…。
もし更新が滞ったても「あぁ、仕事が忙し過ぎて時間が無いんだな」と気長にお待ちいただければ幸いです。
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