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日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
「将来、何になったら良いのか分からない」「自分に何が向いているのか分からない」「人生計画や進路が全く見えない」――こんな悩みを抱えている人は、結構多いのではないでしょうか。
 
十歳にも満たない幼い頃なら、無邪気に「〇〇になりたい!」なんて言っていられたのに…
 
十代以降になり、現実が見え始めると、途端に自分の将来を見失ってしまったりします。
 
また、学校の成績が悪かったり、他人からの評価が低かったりすると、「自分はどうせ、大したものになれないんだ」と落ち込んで、ますます先が見えなくなってしまったりします。
 
そんな時、どう生きればいいのか――?
 
個人的には、「好きなことを1つでも見つけて、それに打ち込む」ことが大事だと思います。
 
それはもちろん、勉強でも運動でも良いですし、勉強以外の遊び・趣味だって全然かまわないと思います。
 
(ただしもちろん、「他人に迷惑をかけないこと」というのが前提で。)
 
大切なのは、それを「心から好き」でいること
 
なぜなら「好き」という気持ちは「がんばることがイヤじゃない」と思えるようになる“魔法の感情”だからです。
 
それどころか「がんばっている」という意識すらなく、いつの間にか知識やスキル(技術)が身についていたりします。
 
嫌いな科目の勉強は全く覚えられないのに、好きなゲームのキャラクターの名前はいくらでも覚えられたり、恐竜好きな子が恐竜の名前をいくらでも暗記していられるのは、そこに「好き」という気持ちがあるからです。
 
大人になると分かることですが、イヤイヤ覚えた知識はいつの間にか忘れてしまうのに、好きだったものや“遊び”の中で覚えた知識はしっかりと身について、いつまでも覚えていられたりするものです。
 
そうして「好きで覚えた知識やスキル」が将来につながれば、もちろん言うことは無いのですが…
 
もし、将来の職業に結びつかなかったとしても、「好きなこと」は人生に生きがい充実感を与えてくれます。
 
たとえ学校や家や毎日の中で、何かイヤなことがあったとしても、「好きなこと」をしていれば、そのイヤなことを忘れられたり、その「好きなこと」のために毎日をがんばろうと思えたりします。
 
また、その「好きなこと」を通して、それまで出会えなかった人に出会えたり、知らなかったことを知ることができたりと、自分の世界が広がっていったりもします。
 
少なくとも、「自分には何も無いんだ」と絶望して何もせずにいるよりも、「好きなこと」を見つけて何かをしていた方が、将来の可能性は広がると思います。
 
たとえそれがムダに終わったとしても、「好きなことに打ちこんでいた」という思い出だけは残りますし…。
 
――ただ、「好きなこと」を「好きなままでいる」というのも、実は、なかなかに難しいことだったりします。
 
たとえば、好きで始めたスポーツでも、思うような結果が出なかったり、練習が苦しかったりすると、好きという気持ちを見失ってしまったり…
 
あるいは、好きなものを他人にけなされた時、何となく、それを「そのまま好きでいる」ことが難しくなってしまったり…
 
また、周りの人間の理解を得られず「そんなことしてないで勉強しなさい!」と叱られてしまったり…
 
そういったモノに負けないためには、自分の中でしっかりと「好き」の気持ちを強く育て、「この気持ちは自分にとって大切で、なくしちゃいけないものなんだ」と自分で自分に言い聞かせていくしかないと思います。

(できることなら、「好きなこと」をしていても文句を言われないように、学校の成績などをしっかりとっておくと、親からの攻撃はある程度減らせるかと思います。…あとは、隠れてこっそり「好きなこと」を続けるとか…。)
 
世界はシビアで残酷で、イヤなことや辛いことがたくさんあります。
 
そんな世界の中で「好きなこと」が1つでもあるということは、とても大事でかけがえのないことなのです。
 
なぜなら、純粋な「好き」の気持ちは「楽しい」や「幸せ」といったプラスの感情を生んで、人生を明るく彩ってくれるから…。
 
だから、既に「好きなこと」を見つけている人は、その気持ちを大切に…
 
そして、まだ見つけられていない人は、世の中を「つまらないもの」とあきらめてしまわずに、何か1つでも心動かされるものがないか、自分の気持ちにより深く注目してみると良いのではないかと思います。
 
そして、他人の「好きなこと」をけなさないこと。
 
たとえ他の人間の目から見たら「つまらないこと」「意味が無いこと」に見えたとしても、もしかしたらその人は、その「好きなこと」を心の支えにして、つらい毎日をかろうじて乗り越えているのかも知れません。
 
それを軽い気持ちでけなして、その人が「好き」という気持ちを失ってしまったら、その人の心はポッキリ折れてしまうかも知れません。
 
「好き」という気持ちはそれほどに大切で、だからこそ、それをわざと奪うことは、とても業の深いことだと思うのです。
 


<関連記事:嫌なことだらけの世の中でも、好きなものだけ好きでいればいい。
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津籠睦月(つごもりむつき)
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社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
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【好きな小説ジャンル】
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
【備考】
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。
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