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日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
幼少期、祖父母と一緒に過ごす時間が多かった影響か、自分の中には知らず知らずのうちに身についていた「世渡りの知恵」のようなものがあります。
 
その1つが「物事の良い面しか言って来ない人を信用してはならない」だったのですが…
 
…これ、今の世の中を見渡すと、ビックリするくらい「身についていない人」が多くないですか??
 
むしろ、投資詐欺だの、ラクに稼げるバイトだの、「おいしい話」にホイホイ乗って破滅したなんて話がゴロゴロ転がっているのが恐ろしいところです…。
 
自分は「うまい話には裏がある」と用心し、行動・選択の前には必ずワンテンポ置いて「よく考える」タイプなのですが…
 
世の中そんなに「ポジティブな情報」ばかりに釣られて安易に物事を決めてしまう人が多いのでしょうか?
 
自分はむしろ「プラスの情報しか出ていない」ものは余計に用心します。
 
なぜなら、物事には必ずメリット・デメリットの両面があるものだからです。
 
それなのに利点の方しか書いていない話して来ないということは、相手に「欠点を隠さず公表するだけの誠実性が無い」ということです。
 
あるいは、必ず存在するはずのウィークポイントをまだ見出せていない――つまり「弱点を把握するだけの能力が無い」ということになります。
 
いずれにせよ、その相手が「信頼性に欠ける」ということになるのです。
 
日本には商人の間で古くから伝わる「三方よし」の精神があります。
 
すなわち「売り手」「買い手」「世間」の三方全てに良い効果をもたらす商売の仕方です。
 
今でも「ちゃんとした企業」は自社の利益だけでなく、消費者の信頼や社会貢献を考えた企業運営をしています。
 
しかしながら昨今は「ズルをしてでもユーザーを釣ろう」「数値を誤魔化してでも利益を上げよう」「消費者を騙してでも儲けよう」という真逆な精神性もはびこっているように感じられます。
  
もはや見知らぬ相手をホイホイ信用してはいけない時代――用心して自衛しなければ簡単に騙され、破滅させられてしまう時代なのです。
 
今の時代でも、真っ当な企業は一応「商品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)」等の法律で縛られています。
 
ざっくり説明すると「誇大広告や誤解を招く表現で消費者を騙してはいけない」ということです。
 
たとえば洗剤のCMひとつとっても「99.9%除菌」とは謳っても「100%」と宣伝している所はありませんよね?
 
あるいは消費者金融のCMの端っこ、あるいは最後の方に細かい字でビッシリ「注意書き」が書かれているのを見たことはありませんか?
 
(それでもコンプラ スレスレのグレーゾーンを攻める企業はあるのでしょうけど…。)
 
「まとも」な企業はその種の「法律」がある程度、消費者の「防御壁」になってくれています。
 
ですが問題は「まとも」でない人々、ハナからコンプライアンスを守る気のない企業や個人です。
 
そういう人々は誇大広告だろうが虚偽記載だろうが肖像権侵害だろうが何でもやります。
 
堂々と数字を偽り、堂々とウソを載せ、堂々と有名人の名を騙ります。
 
そうやって「つくられた」おいしい情報に、うっかり釣られてしまう人がいるのが今の時代なのです…。
 
「数字は嘘をつかない」で、「人間の言うこと」は疑っても「数字」にはホイホイ釣られてしまうという人も多いのでしょうが…
 
その「数字は嘘をつかない」には、実は「続き」があることをご存知でしょうか?
 
「数字は嘘をつかないが、人は数字で嘘をつく」です。
 
今の時代、魅力的なキャッチコピーだろうが、数字だろうがグラフだろうが、有名人のオススメだろうが、一旦は疑わなければいけない時代です。
 
ましてAIの進化によるデメリット(と言うより「規制」が無いことのデメリット?)で、その辺の個人でもいくらでも精巧なフェイクが作れてしまうような時代です。
 
(以前は「日本語があやしいサイトには注意」という「見分け方」もありましたが、それも通用しなくなりつつあります。)
 
こんな時代で真偽を見抜くひとつのポイントが「メリットだけを謳っていないか?」「デメリットにもちゃんと言及しているか?」なのではないでしょうか?
 
(騙す気満々の人は、わざわざ欠点なんて語りませんから…。)

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津籠睦月(つごもりむつき)
【職業】
社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
【趣味】
小説・HP制作、読書、猫と遊ぶこと。
【好きな小説ジャンル】
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
【備考】
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。
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