忍者ブログ
日々ふと思うことを徒然なるままに書き綴る個人的エッセイあるいは回想録。
最近、世の中がやけにギスギスしてきたと思いませんか?
 
他者の言動に過敏に反応する人、やたらと攻撃的な言動をする人が増えたと思いませんか?
 
自分はその原因が、SNSでの「他層ディス」にあるような気がしてなりません。
 
「自分と異なる性別、自分と異なる年代、自分と異なる生き方をする層」を、ディスって、嫌って、攻撃する言動が、昨今増えていませんか?
 
ネットの海を彷徨っていれば、一度や二度どころでなく目にしたはずです。
 
特定の性別、特定の年代、特定の生き方を、醜悪な言葉で否定する投稿を…。
 
時にそれらの“口撃”は「自分の属する層」を直撃することもあります。
 
そんな時、見知らぬ誰かに「自分」を否定されたようで、傷ついたり、反発したり、不快感を覚えたりしませんでしたか?
 
この世界には「自分たち」を攻撃する「敵」がいる…そんな風に心が波立ったりしませんでしたか?
 
この世界のどこかに、自分を敵視する何者かがいる――それを知ってしまったら、自然と皆「警戒」するのではないでしょうか?
 
北風と太陽」の寓話のように、厳しい北風が吹き荒れる場所では、皆ガチガチに外套を押さえて、自分をガードするものです。
 
しかも問題は、自分たちを攻撃するその相手が「何者なのか見えない」ことです。
 
敵の正体が見えないなら、どこにいても、誰に対しても警戒を解くことができません。
 
いつ、どこから飛んでくるか分からない攻撃に備え、四六時中ピリピリ警戒してしまう…
 
誰かのちょっとした言葉を「攻撃」と勘違いし、過剰に反発してしまう…
 
「自分と同じ層」とは安心してつき合えるが、「自分と異なる層」は「敵なのでは?」と疑ってしまう…
 
その状態が、現代の「心の分断」や「寛容でない世界」を生んでしまっているのではないでしょうか?
 
…おそらく、SNS上の「他層へのディスり」も、全てが全て「攻撃」というわけではないと思われます。
 
「他者への配慮」や「無為に傷つけないための婉曲な言葉遣い」を知らない人が、何も考えずに発言してしまった結果が「ディスり」と受け取られてしまう例もあるのではないかと…。
 
思慮深く慎重な人間は、発信の前に言葉を吟味します。
 
それゆえに1回の発信にも時間がかかり、発言数も比較的少なくなります。
 
思慮深くなく、慎重でもない人間は、その真逆。
 
「他者を傷つける心配」など考えもせず、ポンポン言いたいことを発信してしまうなら、発言数が多くなるのも当然です。
 
つまりSNSなどの発言の場は、自然と「そういう意見」の方が数多く出てしまうものなのです。
 
浅慮で無神経な発言ばかりが多く出回るSNSで、心傷つけられるような酷い意見が多く目につくのは、ある意味「必然」。
 
我々はその「ひどい発言」が「人間の全てではない」ことを、ちゃんと心得ておかないといけないのです。
 
(…でないと、普通に心が死にますから。)

PR
ブログ内検索
管理人プロフィール
【HN(ハンドル・ネーム)】
津籠睦月(つごもりむつき)
【職業】
社会人(毎日PCを使う仕事。残業も休日出勤も普通にあります。)
【趣味】
小説・HP制作、読書、猫と遊ぶこと。
【好きな小説ジャンル】
ファンタジー、冒険、恋愛、青春、推理、濃い人間ドラマの展開するモノ。
【備考】
漢検2級(準1以上は未受験)。国語の最高偏差値80(高2時点)。
ブログ更新&チェックについて。

このブログは管理人に時間の余裕がある時にちょこっとずつ更新していく予定ですので、更新やチェックの頻度はおそらく数週間に1回~下手をすると1ヶ月以上の間が空いてしまう可能性も…。
もし更新が滞ったても「あぁ、仕事が忙し過ぎて時間が無いんだな」と気長にお待ちいただければ幸いです。

カウンター
参加ランキング
相互RSS
P R
忍者ブログ [PR]